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中国・大連市を訪ねて
寄稿 〜 ひめじ商工会議所報「海外こぼれ話
 
飾磨海運株式会社 水田裕一郎
平成18年6月寄稿
  飾磨海運株式会社
水田 裕一郎
アカシアの花


 今春、姫路商工会議所青年部の視察研修で、経済成長著しい中国・大連市を訪問する機会がありましたので、僅か3日間という短い時間でしたが、その時の感想を記したいと思います。
大連市の概要
 大連市の概要は、遼東半島南端に位置し、 西に渤海、東に黄海、南に海を隔てた山東半島の三面に囲まれ、 面積12,574平方キロメートル(姫路市の約23.5倍)、人口約590万人(同約11倍)を擁し、地級市であるが経済的重要性から省クラスの自主権を持つ副省級市にも指定されています。中国東北地域が、世界と繋がる最も重要な対外貿易の拠点であり、工業、観光の両面で世界から注目されています。
ノスタルジックな町並みと高層ビル
 三面を海に囲まれていて海岸線は長く、沿海には島々が星のように点在しており、海と山の混在も相まって景色はとても素晴らしい。市街は清潔で環境もよく、ノスタルジックな町並みと高層ビルは、田舎と都会、昔と現代のギャップが際立つ。日清、日露戦争の主戦場となり、約40年間も日本の統治下に置かれていたので、その面影が今も残っています。
アカシアの花のまち
 また、夜景も美しく、まちはアカシアの花を模した街灯で彩られ、魅了させられます。宿泊したホテルのそばの市場を覗くと 山海の幸が豊富に並んでおり、買い物を楽しむ人々の活気が伝わってきました。食事も美味しく、美しい“港湾都市”大連は、観光や休養目的には素晴らしいまちであります。温厚で素朴な人柄に触れ、きっと 大連を訪れたら中国のイメージを変えてしまうことでしょう。
大連経済技術開発区
 経済的にも日本との関わりが強く、大連経済技術開発区を中心に外国資本の誘致活動を積極的に展開し、石油化学、機械、電子を中心にここ十数年で多くの企業が相次いで進出しており、外資系企業は累計で9000件(その内日系企業は2500件)を超え、進出企業数は投資国中1位です。従って、日本と物流、人流も活発になり、大連港との定期船も数多く運航され、大連国際空港と日本の往復便は週に約50便も飛んでいます。
大連港の発展
 仕事柄、特に港湾に目を向けますと、大連港は水深が深く、港湾面積が広い不凍港であり、中国東北地域最大の天然良港として名高く、東北地域を貫く鉄道、高速道路にも近く便利で、客船、貨物船が行き交う総合的な港湾として世界160ヵ所の国や地域の300港と取引があり、73バースを有し、年間取扱量は1億トン以上、旅客は750万人に達する規模です。現在も新港を建設中で、大分使用しているようですが、全てが完成すれば新たに80〜90のバースを有し、年間取扱量5000万トン以上に達する港がもう一つ増えることになります。何とも想像を絶する桁違いの港湾整備です。是非とも近い将来、姫路港との交流を図りたいものである。

 また、ゆっくりと訪れてみたいエネルギッシュなまちの一つでした。
 


播磨国際協議会のホームページにおいても、
会員が実際に海外で体験した色々なエピソードを
「海外こぼれ話」として掲載しています

播磨国際協議会
  播磨国際協議会 (HARIMA INTERNATIONAL CONFERENCE=通称HIC) は、平成12年(2000年)に発足しました。海外ビジネスに取り組む地元企業を会員とし、情報交流とネットワーク作りが行われています。当社も会員として参加しています。
※ホームページ http://www.himeji-hic.net/



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